★グッドタブ・マネージメント社
グッドマンはアメリカ証券取引所に上場され、一株当たり15から17ドルで取引されていたウィンコープの株を秘かに買い始めました。
投資家グループと共同で発行株式の18パーセントを獲得し、筆頭株主になると、83年にグッドマンは同社の重役ポストを要求、断られると株主に片っ端から手紙を送り、株主総会で逆転して理事会入りを果たしました。
「私は直ちに投資銀行を雇い、84年の半ばまでには競馬部門を売却、ニュー・イングランド相互保険会社にウィンコープの全不動産を一株当たり42ドル相当で買い取らせた」。
こうした取引が1年足らずで終わることは珍しいそうです。
その手際のよさは、『ウォールストリート・ジャーナル』の一面に取り上げられたほどででした。
★グッドタブ・マネージメント社
ウィンコープは1945年の設立、以前はハリウッド・パーク競馬場で繋駕競走(2輪馬車を引かせて行う競馬)を開催していました。
そしてカリフォルニアに新しい競馬場をつくるための広大な用地を確保していました。
しかし、その周辺は次第に商業目的の開発が進んだため、ウィンコープは作戦を変更、競馬場の代わりに巨大ショッピング・モールを建設したのです。
引き続いて125工ーカーのビジネス・パークを開発し、モールから道路を隔てた反対側に620戸の庭つきアパートを建てましたが、それでもまだ40エーカー以上の遊休地が残っていました。
「私が動き出した1982年、ウィンコープは競馬会社から不動産業へとゆっくり変身を遂げつつあった。
競馬会社にはもちろん関心はなかった。
だが公開された株価の実勢は同社の不動産の評価額に比べて安すぎた。
ということは、またとない買収のチャンスだった」と言うわけです。