これまで実にさまざまな霊長類が進化し、繁栄した。
体重が数百グラムのピグミーマーモセットから、
二〇〇キログラムの巨漢のゴリラまで、体格はいろいろだし、
食べ物も昆虫食や果実食、葉食まであり、
チンパンジーのような類人猿の場合は、肉食をすることもある。
樹上での運動様式も、四足歩行だけでなく、
枝から枝へ飛び移る、腕だけでぶら下がり枝わたりする、
尾だけでぶら下がるなどさまざまである。
しかし、何といっても顕著なのは、群れの社会構造の多様性である。
単独型、ペア型、一夫多妻型、一妻多夫型、
乱婚型の複雄複雌群などの婚姻形態があり、
また、その群れは離合集散するなど柔軟性に富んでいる。
社会関係が複雑になったことにともなって、
かれらの認知能力も発達し、脳はさらに大型化していく。
体重の数%にも及ぶ大きな脳が霊長類の次なる進化、
すなわち人類進化を導くカギとなったのである。